中古住宅の活用という選択肢

一戸建てを検討した場合、土地購入費+建物建築費を考えなくてはならないですよね。

例えば、さいたま市緑区浦和美園周辺で駅から徒歩15分圏内で土地を購入しようとすると

概ね3,000万円は必要となります。ここに、建築費2,500万円と考えると総額5,500万円(※諸経費は含まず。)

かなり高額になります。これは、一例ですが、埼玉県内でも大宮駅、浦和駅周辺それよりも南側のエリアでは、土地購入価格はもっと高くなるのが現状です。

通勤、通学などの利便性を考え駅近で、とおっしゃる方は少し視点を変えて中古住宅を購入して、リノベーション・リフォームするという選択はいかがでしょうか?

少子高齢化、人口減少により空き家が増えていますが、このままの状況が続くと街の景観が悪くなるだけでなく、犯罪が増えることも懸念されます。また、老後の暮らし方も変化していて、子供たちが独立して広くなってしまった家を売ることを考えている人も増えてきています。国や自治体も空き家対策や中古住宅の活用に力を入れています。

そこで『中古住宅をリノベーションする』というご提案です。

◎リノベーションとは

中古物件に対して、インフラや構造躯体の性能を必要に応じて改修したり、間取りや内外装を新しくすることです。今の建物に付加価値をつける改修を行うことを指します。

【メリット】

①物件の選択肢が増える

希望条件の土地を探しても、「これは!」という物件に出会うことは簡単ではありません。中古物件も含むことで対象物件の幅が増えます。

②総費用が抑えられる

築年数にもよりますが、多くの場合、中古建物付きの物件は土地相場価格+αの価格で購入することが可能です。(現状、建物の資産価値は年々償却される)

リノベーション費用は1,000~1,500万円ぐらいでしょうか?

③自由設計

新築の注文住宅にはかないませんが、新築分譲住宅のように出来上がった建物ではないのでかなりの範囲で希望の間取りの実現が可能。

但し、注意しないといけないこともあるので触れておきます。

【注意点】

デメリットとなる可能性があるので、中古物件を選ぶ際の注意点をいくつかお伝えします。

①建築時期

「1981年」と「2000年」という二つの時期をチェックしましょう。

1つ目の1981年(昭和56年)6月1日以降に確認申請を取得し建てられた物件は新耐震基準で建てられており、一定以上の耐震性を持っていると考えられています。

もう一つの2000年にも大きな耐震基準の改訂がありました。ここを境に木造戸建て住宅の耐震性がさらに向上しています。

ただし、それ以前に建てられた物件でも、耐震診断、耐震補強が済んでいれば安心です。または、それらの改修を行うための費用を見込んでおくとよいでしょう。

②工法

中古物件を検討の際、リノベーション・リフォームを前提とする方が多いと思いますが、工法によって制限を受ける範囲が異なります。木造在来工法で建てられた住宅であれば、比較的リフォームがしやすいでしょう。2×4工法の場合、壁を取り払ったり窓の位置を変えたりする大がかりなリフォームが難しいケースもあります。独自工法の場合、その会社しか対応できない場合もあります。上記のように間取りやできる範囲にしばりが付く場合があるので、事前に確認するとよいでしょう。

③地盤や周辺環境のチェック

これらは、中古住宅に限らず新築の場合も同様ですが、「軟弱地盤」「造成地の盛土部分」「液状化しやすい」などを自治体のハザードマップなどで確認してください。また、道路状況、店舗、学校など生活に不可欠な要素の確認をしましょう。

その他にも注意する点はありますが、住宅の相談所や専門家などアドバイスを受ければ安心して優良な中古住宅を見つけることもできます。

中古住宅でも、「耐震性や省エネ性能に優れた長く安心に暮らせる住宅」にすることで金利優遇や税制優遇、補助金制度などもあるのでそれらも活用してください。

中古住宅購入+リノベーション・リフォームがベストな選択言えませんが、中古住宅を取り巻く環境も変化しています。皆様のマイホーム計画の参考にしてみてください。

 

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