SMALL×LIBRARY

駅からほど近く、静かな住宅地にK様のお宅はありました。こげ茶とからし色のコントラストが目を引く個性的な外観です。南北に長い敷地には、家を中心に、北に駐車場、南に庭をゆったりと配置しています。

K様邸に一歩足を踏み入れると、無垢の木に囲まれたリラックス空間に、大きな本棚が目にとまります。本が大好き、という奥様の言葉からうまれた図書スペース。そこには、夫妻の思いがたくさん詰まっていました。

「子どもがすぐ手に取れるように表紙が見える絵本棚がほしい」

「その棚の奥には大容量の本が収納できるように」

「本棚の下段は子どもが本を出しやすいように斜めに」

建築会社と打ち合わせを重ねてできた「小さな図書館」は、本を読んだり、勉強したり、絵を描いたり。そして疲れたらソファでゴロンとする、家族の安らぎの空間になりました。そして開放感あふれる畳リビング。K様が惚れ込んだ「ガラリ戸」(網戸)からは、広々とした芝生の庭とカツラの木が目に飛び込んできます。ガラリ戸の格子がアクセントになり、景色がデザイン画のように映ります。フルオープンにすると庭と一体化する開放感。シンボルツリーを中心に、家をL字に配置した意味がわかります。ガラリ戸からは光と風が入り、平屋の住まいを新鮮な空気で満たしてくれます。

当初から平屋をご希望だったK様。敷地のわりにはコンパクトですが、「住んでみるとちょうどよい大きさなんですよ」とのこと。実際より広く感じるのは、間取りの工夫もありました。LDKを中心に、水まわり、子ども部屋、寝室と回遊式の動線にして空間に無駄がありません。またクローゼット、室内物干し場、屋外物干し場を並列し、洗濯物の「干す」「しまう」を同じ場所で行える工夫もされています。

自分たちにとって幸せなもの、快適なものを、よく考えられたK様。楽しい、気持ちのいい住まいはK様一家の安らぎの場所になることでしょう。

フォームへ