その地震規模はマグニチュード7にも上ると言われています。
人口が集中する東京都を直撃すれば政府の試算でも多くの死傷者や数百万人の帰宅困難者が生まれると予測されています。
その発生確率は30年以内に70%という数値が発表されています。
そのよう発表がされている中で不安視されているのが旧耐震基準で造られた家屋です。
何となく知っている方も多いかもしれませんが、建物には1981年6月1日以降に建築確認申請がおりた新耐震基準と呼ばれるものと
1981年6月1日以前に建築確認申請がおりた旧耐震基準と呼ばれる基準があります。
【旧耐震基準】
旧耐震基準は震度5程度の地震でも倒壊しないことという基準が設けられています。
震度6~7クラスの地震は考慮されていません。
【新耐震基準】
新耐震基準では震度5程度の中規模の地震動でほとんど損傷しないに切り替わりました。
震度6~7クラスを記録した阪神大震災や熊本の地震などの地震動が考慮されています。
基準が変わったことによって倒壊・崩壊しないことへの強度が変わったと言えます。
ただし注意をしなくてはならないのが熊本の地震の時のように繰り返しくる余震に対してです。
あくまでも耐震等級というのは絶対に倒れないという保証を示したものではありません。
人命は守り避難をする時間の確保がされているにすぎません。
もちろん建物構造躯体にもよるでしょう。木造とRC造ではそもそも基準が異なります。
一部の住宅会社ではそうした余震に対しても対策を考えた構造としている会社もあります。
「耐震等級」とは、国が定めた「住宅性能表示基準」において、建物がどの程度大きな地震の力まで倒壊、崩壊しないかを評価し
等級で表示します。等級が高くなるほど、より大きな力に耐える住宅であることを表します。
耐震等級は3段階に分かれており、耐震等級3が最高等級とされています。
【耐震等級1】
極めて稀に(数百年に1度程度)発生する地震による力に対して倒壊、崩壊しない程度。
【耐震等級2】
耐震等級1の地震力の1.25倍の地震力に対して倒壊、崩壊しない程度。
【耐震等級3】
耐震等級1の地震力の、1.5倍の地震に対して倒壊、崩壊しない程度。
耐震等級2以上にするには、「耐力壁の壁量」、「耐力壁の配置バランス」、「床倍率」、「接合部の強度」、「基礎の強度」が必要です。
中々難しいお話かとは思いますが最近では地震に対してどの住宅会社も対策は講じています。
ただしそのレベル値を決めるのはあなた次第です。
すでにマイホームをお持ちの方で旧耐震基準の方は耐震診断をしてリフォームをすることをお勧めします。
これから検討される方は改めてご自身がお住まいになるであろうエリアのハザードマップや揺れの予測値などをご覧になり
対策を行いましょう。
すまいポート21では不動産物件を探すうえでこれらの情報も調べたうえでご提案を行っております。
是非物件探しはすまいポート21にお任せください。