夫をその気にさせる水面下マイホーム計画 夢づくりの第一歩は夫から!①

夫の心配ごとランキング:その1 住宅ローン

マイホーム計画に乗り気でない夫の心配ごとランキングその1は、住宅ローンです。
人生最大の買い物ですから巨額の資金が必要です。キャッシュでポンと払える人はほとんどいません。大半は住宅ローンを組みます。
住宅ローンに関する心配は、本当に希望額が借りられるのかといった審査への心配と、長期間にわたる返済への心理的な負担に分けられます。

審査への不安

憧れのマイホームを建てようと思い工事の仮契約まですませたものの、住宅ローンの審査が通らずに断念した─そんな話を聞きたことがありませんか。しかも、間違いなく審査に通るだろうと思っていたのに、なぜか審査が通らなかったということがあるそうです。
そうした情報を聞いているのか、夫の不安は尽きません。
・最近は不景気でボーナスもカットされている。うちの会社は上場企業ではないから金融機関での査定はどのくらいになるのだろうか。
・転職を何度か繰り返したために、今の会社の在職歴が短いけれど、そうした経歴はマイナス評価されてしまうのか。
・まだ車のローンが残っている。車のローンがあると住宅ローンの審査に通らないと聞いたことがある。大丈夫かな?
・今はもう完済しているけれど、昔、消費者金融で借りたことがある。そうした過去があっても審査に通るのか?
・働き始めてまだ3年。職歴が浅いから審査に通るのは難しいのではないだろうか。
・生活するのに支障はないが持病がある。持病があっても団体信用生命保険に入れるのか?団信に入れないと、住宅ローンは組めないんじゃないかな?
・たぶん僕一人の年収では希望額の住宅ローンは組めないだろう。妻にも一緒に借りてほしいが、妻にはその覚悟があるのだろうか。
・特に問題はないはずだが、万が一、審査が通らなかったらカッコ悪いな。
など。最後の心配ごとのように、万一、審査が通らなかったらプライドが傷つくといった思いは大きいようです。

心理的な負担

頭金がかなりあるので、住宅ローンは組むものの5年や10年程度ですむという人は稀なケースです。一般に住宅ローンを組む場合、30年、35年間が多いものです。その間、毎月、あるいはボーナス払いも含めて返済をしていかなければなりません。その心理的な負担が重くのしかかります。
その中でも一番プレッシャーになるのが「これで会社を辞められなくなった」という思いだそうです。
「住宅ローンを組んだからといって、別に転職してはいけないというルールがあるわけではないが、『ああ、これで嫌でもこの会社でずっと働かなくてはならないのか』という思いになりました」とはAさん。
Aさんは、いつかは独立して起業したいという思いがあったので、マイホームを建てるかどうかはかなり迷ったそうです。30年、35年という期間は現役世代のほとんどを費やすことになるので、その心理的な負担はかなりのものです。
Aさんにように特に明確な目標を設定していなくても、「イザとなれば会社を辞められる」と思える状態と「ローンの返済があるから、よほどのことがない限りは辞められない」という境遇になるのとでは圧迫度はまったく違います。
住宅ローンの心理的負担は生活設計にも及びます。現在は夫婦二人だけで、どちらも働いているので問題はないが、「子どもができたら状況が一変する」と不安を口にする人も多かったです。
共働きを続ける前提だとしても、妻の事情は著しく変わります。たとえば、妊娠・出産時は育休を取るので収入が減ってしまう、実際に子育てを始めると、以前のようにフルタイムで働くのが難しく非正規社員になるといった可能性があります。あるいは、正社員のままだとしても、育休後、復職したら担当部署が代わり、収入が減るケースもあります。
夫婦共働きで収入は変わらなくても、子どもが大きくなるにつれて教育費が増えます。支出が増えた分、生活が苦しくなるのではないかといった心配もあります。
住宅ローンの返済期間は長期に渡るだけに、先が読めない不安が心理的負担になるようです。

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